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MSP事業者から見た「さくらのクラウド」が選ばれる理由
第3回:クラウドの価値はトラブル発生時にこそ現れる

事業部長のコケシです!
本連載では、お客様にサーバーインフラをご提供するMSP事業者の立場から、現場で実際に感じている
「なぜさくらのクラウドが選ばれるのか」という視点でお伝えしています。

第1回「料金のわかりやすさ」
第2回では石狩データセンター見学を通じて「顔が見えるクラウドの価値」

海外製から国内製まで様々なクラウドサーバーがありますが、実際にクラウドを運用していく中で、本当に差が出るのはどのタイミングでしょうか。
それは間違いなく「トラブルが発生した時」です。

今回は、日々多くのクラウドを運用しているMSP事業者として「トラブルが発生時にこそ現れるクラウドの価値」についてお話しします

目次

クラウドの選定ポイントは平常時だけでは決まらない

一般的な認識として、サーバーは安定して動くことが当たり前の存在です。
そのため、お客様がサーバーを選定する際の導入ポイントはやはり
・スペックや機能
・価格
・各種オプションサービス 
といった要素で比較されることが多くなりますが、実際に数年単位で運用していくと評価軸は少しずつ変わっていきます。

例えば「価格が安いから」という理由で選定・導入したクラウドサーバーで、データセンターのトラブルや障害が
何度か発生し、ベンダー側の対応に信頼がおけなくなってしまったというケースです。

私たちのようなMSP事業者は「サーバーにトラブルは必ず発生するもの」と考えて、提案や設計を行いますが
一般的な感覚としてはそうではありません。

だからこそ、トラブル時に「このクラウドサーバーは本当に信頼できるのか」が問われることになります。

2018年 北海道全域停電のときに感じたこと

少し昔の話になりますが
2018年に発生した北海道胆振東部地震では、北海道全域で大規模な停電が発生しました。
(私の実家が北海道なので、当時両親や地元の友人が何日もかなり苦労していたのを覚えています)

さくらのクラウドは、北海道の石狩市にもデータセンターを構えているため
当然ながらその状況にも大きな関心が集まります。

もちろん、データセンターはこういった非常時には自家発電機が稼働するため、1日2日程度の停電は問題ない設計となっていますが、当時は、復旧までに数日から1週間かかるというニュースも飛び交っており
私たちも「お客様のサーバはどうなるのか」「サービスへの影響はどうなるのか」「電力供給は大丈夫か」といった不安を抱えていました。

そんな中で印象的だったのが、さくらインターネットの対応です。
こちらから問い合わせをする前に、データセンターの電力供給状況や影響範囲、今後の見通しなどの情報が
随時リアルタイムで共有されてきました。
(当社の代表や取締役にも直接何度も電話がかかってきたほどです)

多くのユーザから問合せが発生し、現場は非常に混乱している状況は容易に推測できるのですが
そんな中でも、単なる「問い合わせへの回答」ではなく状況を先回りして伝えてくれる対応でした。

当時のリアルなエピソードは、さくらインターネットさんの広報noteをぜひ読んでみてください。

サポートとは「問合せ対応だけ」ではない

このときに強く感じたのは、一概にサポートと言っても「問合せに応える事だけがサポートではない」ということです。

何が起きているのかを正確に把握し、それを適切なタイミングで共有してくれることがサポートの意義であるということ。
そして、対応している“人”の存在が見えることが大事ではないかと改めて実感しました。

特にMSPの立場では、お客様に対して説明責任を負っています。
「調査中です」だけでは通用しない場面も多く、“今どういう状況で、今後の見通しはどうなのか”を具体的に伝える必要があります。

そのときに、クラウド事業者からの情報の質とスピードは、そのまま私たちの信頼にも直結します。

無料サポートから有料サポートへの変化

一方で、最近では さくらインターネット においても「プレミアムサポート」という有料のサポートプランが提供されるようになりました。

これについては、「以前は無料でも手厚く対応してくれていた」という印象を持っている方ほど
少しもやっとするものがあるかもしれません。実際、私自身も最初は同じような感覚をもちました。
とはいえ、運用の現場という視点で見たときに、この変化は単純にネガティブなものではないと感じています。

クラウドのサポートにおいて重要なのは、
無料か有料かではなく、「どこまで責任を持って対応してくれるのか」が明確であることかもしれないと。

サポートの対応範囲や、初動対応、対応時間や連絡手法など、これらがしっかりと定義されていることで
ユーザ側はどこまでクラウド事業者がやってくれるのか、いざというときどこまで頼れるかというのが明確になります。

これは、平常時にはあまり意識されない部分ですが、一度大きなトラブルを経験すると
その重要性は非常に大きいものだと実感します。
クラウド選定において「サポートの価値」というのは、本来もっと重視されるべき要素ではないでしょうか。

まとめ

クラウドは、常に何事もなく普段はその存在さえ意識させないことが理想ですが
トラブルが起きたときには、その裏側にいる人や体制、質がはっきりと見えてきます。

そしてそのときに初めて、「このクラウドを選んでよかったのかどうか」が問われることになります。

料金やスペックといった分かりやすい要素だけでなく、運用やサポート体制という視点も含めてクラウドを選ぶこと。
それが結果的に、長く安心して使い続けられる環境につながるのではないでしょうか。

【MSP事業部営業チーム/お問合せ】
当社コーポレートサイト お問合せフォームまで
メールアドレス:sales@netassist.ne.jp

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この記事を書いた人

これまで200社以上のお客様に対し、サーバーインフラの専門家として、クラウド移行や構築、保守、セキュリティ対策など幅広いインフラ領域を支援してきました。
現在は現場を離れ、MSP事業の部長として事業全体を管轄していますが、日々の相談や案件を通じて、お客様にとって最適なクラウドをご提案し続けます。
・さくらのクラウド検定取得済み

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