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収容サーバ/アプライアンスの収容ホスト変更メンテナンス?サービス影響を考慮したサーバの停止・起動対応について

こんにちは。NERです!

今回は、さくらのクラウドでサーバをご利用されている皆さまは一度は目にしたことがあるであろう収容サーバ/アプライアンスの収容ホスト変更メンテナンスの対応について、書いていこうと思います。

「ベンダーからの通知はよく分からないな…」と放置されているご担当者様もいらっしゃるかもしれません。
弊社のサーバ保守サービスにてお手伝いできるものですので、ぜひご一読ください!

目次

収容サーバ/アプライアンスの収容ホスト変更メンテナンスとは

そもそも、なぜこのような通知が届き、対応が必要になるのでしょうか。

前提として、さくらのクラウドサーバは、それぞれに物理筐体があるわけではなく、ホストサーバという大元の物理サーバ上で仮想化されて動いています。
このホストサーバはさくらインターネット社の責任範囲で管理、メンテナンスされています。
安定したサービスを提供し続ける為に、不具合やセキュリティの問題はないか、今後その可能性はないかを確認しているので、対応が必要な場合は利用者に通知メールが届くようになっています。
このように、安心して利用していく為に、各サーバが収容されているホストサーバを定期的に乗せ換えていく必要があるのです。

対象となるサーバやアプライアンスサービスをご利用の場合、実際に以下のような通知が届くかと思います。

(略)

平素より「さくらのクラウド」をご利用いただき、誠にありがとうございます。

弊社では日々機器の監視を行っておりますが、お客様ご利用中の仮想サーバ/
アプライアンスを収容するホストサーバにおきまして、ハードウェア異常に関
する警報が確認されました。

現在は安定的に動作しておりますが、将来的に障害が顕在化し、ホストサーバ
のダウンによりお客様仮想サーバへの接続障害が発生する恐れがございます。
これらの障害を未然に防止するため、下記の日程で収容サーバ/アプライアンス
の収容ホスト変更メンテナンスを実施させていただくことといたしました。

2026年02月19日(木) 13:00 ~ 16:00

作業時間帯中、対象ホストに収容されるお客様サーバ/アプライアンスの再起
動が発生いたします。
本メンテナンスの対象となるお客様サーバ/アプライアンスは以下の通りです。

■ サーバ

・プロジェクト: ID=xxxxxxxxxxxx(ユーザコード@会員ID)
  サーバ: ID=xxxxxxxxxxxx (ホスト名)
   収容ホストサーバ: sac-xxxx-xxxxx

(略)

対応方法の詳細はこの後紹介しますが、基本的に対象サーバの停止・起動となっており、複雑な作業ではありません。

通知は放っておいても大丈夫?収容ホスト変更メンテナンスの注意点

結論からお伝えしますと、放っておいてもさくらインターネット社側で対応してもらえます。
ただし、平日日中帯にサーバの停止・起動が発生してしまう為、稼働中のサービスに影響を及ぼす可能性があります。
サーバの停止・起動は数分程度であることが多いですが、Webサービスであれば機会損失、業務用システムであればエラーが発生して滞ってしまうことが考えられます。

ご利用用途に合わせて対応するという考え方もあると思います。

  • 本番環境・・・サービス影響を最小限に抑える為、夜間帯などアクセスが少ない時に実施
  • 検証環境・・・特に影響はないので、さくらインターネット社実施に任せる

また、通知メールにも記載がある通り、”再起動” 操作ではなく、”停止” 操作が必要です。
“再起動” と “停止・起動” は異なる作業であることを理解し、正しく対応しましょう。

※再起動操作(rebootコマンドや再起動ボタン操作等の実行)では正常なホストサーバへの収容変更が行われません。
 shutdownコマンドやシャットダウンボタン操作等で一旦停止後に起動する手順が必要となります。

サーバの停止・起動で、実際に収容ホスト変更をしてみる

それでは、実際に収容ホストを変更する為、サーバの停止・起動をしてみようと思います。
併せて、確認するポイントもお伝えしていきます。

基本的には、さくらのクラウドマニュアルや通知メールの手順の通り進めていきます。

サーバ起動先ホスト変更

まずは、サーバ一覧より対象を確認します。
1つのアカウントで何台もサーバを起動させている場合、間違えないように気を付けましょう。
対象のサーバには、警告マークが付与されています。

警告マークにカーソルを合わせると、「メンテナンス予定あり(ここをクリックして詳細表示)」と表示されますので、クリックしてみましょう。
そうすると、さくらインターネット社のメンテナンスお知らせページへと遷移します。
通知メールとは若干異なりますが、対象のホストに向けた情報が表示されますので、改めて確認できます。

さくらのクラウド管理画面に戻りまして、対象サーバをダブルクリック、もしくはチェックを入れて右上の [詳細] をクリックして詳細画面に進みます。

上記の通り、詳細画面に進むと分かりやすい警告マークの表示はなくなってしまいます。
代わりに、メンテナンス情報に「収容ホストのメンテナンスを予定しています。詳細はメンテナンス告知ページをご確認ください。」という記載があります。

ここで、確認ポイントです。
収容ホスト名に記載されている収容ホスト名を必ず確認しておきましょう。
サーバの停止・起動後にはここが変更されているはずです。
また、通知メールに記載の収容ホスト名と一致しているかどうか確認しておくと、より安全です。

それでは、実際に対象サーバの停止・起動を行っていきましょう!と言いたいところですが、その前に確認しておいた方が良いポイントがあります。
それは、対象サーバ内のプロセスや各サービスの起動状況を確認しておくことです。
ここを確認しておかないと、起動後の状態と比較することができません。
もし、何か特定のサービスやプロセスが起動せずサービスに影響があった場合、原因の特定と復旧対応に時間を要してしまいます。
具体的なコマンドは割愛させていただきますが、弊社が作業を実施する際は、以下を作業前後で確認するようにしています。

  • netstat もしくは ss コマンドで通信ポートや TCP/UDP 接続状況など
  • ps コマンドでプロセスの状態
  • LANG=C pstreeコマンドでプロセスの状態
  • df コマンドでディスクやマウントの状態
  • etc…

停止前の対象サーバの状況が確認出来たら、ここでようやく停止・起動へと進んでいきます。

サーバ詳細画面右上の [電源操作 ▼] から [シャットダウン] を選択します。
すぐにはシャットダウンされませんので安心してください。

このようなクリティカルな作業を初めて対応する時、不安になるのはあるあるですよね。
「これ押したらすぐ実行されるの?それとも確認画面が出るの?」「そもそも確認画面は何回出てきてくれるの?」「戻るチャンスはあるの?」などなど。
今自分がどの段階にいるか、これまでの遷移が表示されることはありますが、先を見せてほしいですよね。
…少し脱線しましたので戻ります。

操作確認が表示されますので、問題がなければ [実行] をクリックします。

その後、何事もなければ無事にシャットダウンできたことが表示されます。

ステータスが「DOWN」になったこと、起動中には緑で光っていた部分がグレーになったことを確認します。
同時に、対象サーバに対して ping を飛ばしておくと、停止したかより分かりやすいかと思います。

停止が確認出来たら、起動していきます。
慌てる必要はありませんが、停止時間を短くするのであれば、停止次第すぐに起動の対応を進めます。

停止と同じく、サーバ詳細画面右上の [電源操作 ▼] から「起動」を選択します。
起動時にも操作確認が表示されますので、問題がなければ [実行] をクリックします。

その後、何事もなければ無事に起動できたことが表示されます。

ステータスが「UP」になったこと、停止中にはグレーになっていた部分が緑で光っていることを確認します。
同時に、対象サーバに対して ping を飛ばしておくと、起動したかより分かりやすいかと思います。

対象サーバにSSHログインをして、停止前と変わらずプロセスや各サービスが起動しているか、ページ表示や挙動に問題がないか確認をします。
テキストを比較するツールなどを利用すると非常に便利です!

以上で、サーバの停止・起動は完了しました。
本題は、この停止・起動作業によって収容ホストが変更されているかどうかでした。
確認していきましょう。
確認方法は作業前と同じで、ポイントは2か所となります。

まずは、サーバ詳細画面の収容ホスト名に記載されているホスト名が変わっているかを確認します。

無事に変わっていそうですね。

続いて、サーバ一覧に戻って、警告マークが消えていることを確認します。

こちらも無事に消えていますね。

これで、収容サーバ/アプライアンスの収容ホスト変更メンテナンスに伴う一連の対応が完了となります。

収容ホスト変更メンテナンスの対象サービス

今回は、さくらのクラウドサーバでの対応についてご紹介していますが、対象サービスは他にもあります。

「アプライアンス」と呼ばれる、ロードバランサやVPNルータも対象になります。
また、さくらのVPSでも類似の対応が必要になるケースがあります。
ここはまた今度の機会に紹介させていただきます。

おわりに

収容サーバ/アプライアンスの収容ホスト変更メンテナンスに伴う、サーバの停止・起動作業の流れについて、いかがだったでしょうか。
サービスを安定して提供する為に、抑えるべきポイントも多々あったかと思います。
冒頭でも記載しましたが、このような対応が難しい場合、弊社保守サービスをご契約いただいているサーバでは代わりに対応いたします!
サービス影響の少ない夜間帯をご希望の場合でも対応可能です。
ご要望いただければ、もしもの時用にアーカイブを取得して作業を実施いたします。
弊社エンジニアが丁寧に対応させていただきますので、気になる方はぜひお問い合わせください。

それでは、また!

お問い合わせ

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この記事を書いた人

ネットアシスト運用チーム サブマネージャー
さくらのクラウド検定 2024年 第2回試験 合格

【取得資格】
・LinuC Level-1 Certification
・AWS Certified Cloud Practitioner
・AWS Certified Solutions Architect - Associate

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