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hostsファイルはどういった時に利用するのか

こんにちは、ytakamuraです。

まだ暑さが残る中、いかがお過ごしでしょうか。
私は暑いのが苦手なので、早く涼しくなって欲しいと日々思っております。

今回はタイトルの通りhostsファイルはどういう時に使用するものなのか、
hostsファイルとはといった話を書いていこうと思います。

実際の設定方法については書きませんので、設定方法については下記過去ブログをご参照ください。

・windows10 hosts設定方法
https://www.netassist.ne.jp/blog/?p=1435
・ALB利用時のhosts記述
https://www.netassist.ne.jp/blog/?p=13280

では本題に入っていこうと思います。
hostsファイルとは、ざっくり言うと自分だけのDNS設定を書くファイルとなります。

これだけでは分かりにくいと思うので、実際にどういう場面で使うのかを
紹介しようと思うのですが、その前にDNS設定についても軽く触れようと思います。

DNS設定とはこのドメイン名の向き先はこのIPアドレスだよ、という設定になります。
このDNS設定があることで、私たちはブラウザにドメイン名を入力するだけで
目当てのページにアクセスができるとてもありがたい機能です。
しかし今回紹介する下記事例ではDNS設定が使えない、あるいは使いたくないという状況になります。

例1
古いサーバから新しいサーバへサイトを移行する場合

例2
テストページや社内向けページなど内部からのアクセスしか想定しない場合

例1の場合、古いサーバから新しいサーバにコンテンツを持ってきた後、
実際に公開する前に本当に新サーバでページが表示されるのか確認をしたいですよね。
しかし移行するサイトにアクセスしようとしても、DNS設定に向き先は古いサーバだよと
設定されてしまっているので、新しいサーバにはたどり着けません。
そこで登場するのがhostsファイルになります。

hostsファイルは自分だけのDNS設定を書くファイルと記載しましたが、
このファイルに移行するサイトの向き先は新サーバだよと設定してあげると、
そのhostsファイルが設置されているあなたのPCだけ、新サーバにたどり着けるようになります。
これで無事に新サーバでページがちゃんと表示されるか確認できます。
確認ができたら、DNS設定の向き先も新サーバに変えて移行は完了という流れになります。

例2の場合、DNS設定にテストページの向き先を書いてしまうと、アクセスが必要な内部の人から
だけでなく、外部の人からもアクセスできるようになってしまいます。
そこでhostsファイルを利用すれば、DNS設定はないので外部の人はアクセスできず、
hostsファイルに設定を行った内部の人だけアクセスできるという環境が出来上がります。
※ドメイン名やIPアドレスが漏れた場合、外部の人がhostsファイルに設定してアクセスすることも
可能ですので、DNS設定をしないだけで完全に安全な環境ができるわけではありません。

今回紹介した事例のようにDNS設定はしたくないけどアクセスはしたい、
そういう際に利用するのがhostsファイルになります。

長くなってしまってので分かりにくい部分もあるかと思いますが、
少しでも理解の助けになっていましたら嬉しいです。

それではまた。

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