
AWS Skill Builder で AI Practitioner について学習する

ネットアシスト開発部のy-kinjoです。今回は AWS 認定の AI Practitioner 資格取得を目指す為に、『AWS Skill Builder』 を活用してみましたので、その所感を共有したいと思います。
AWS Skill Builder とは
AWS Skill Builder は、AWS自身が提供する、AWSの様々な機能、資格に対応するEラーニングツールです。Webブラウザ画面上でAWS公式の情報を使って学習を進める事が出来ます。
また、AWS認定 AI Practitioner については、AI、機械学習、深層学習、生成AIに関する基本的な知識やユースケース、対応するAWSの機能などを広く扱う入門的な資格になっています。
今回はこの AI Practitioner 取得に向けて、AWS公式の AWS Skill Builder を利用して学習に取り組んでみました。
良い所
無料でも利用可能
有料のコンテンツと無料のコンテンツが有り、基本的な部分については無料でのコンテンツ・コースも多数提供されています。AI Practitioner については、無料で利用できる内容だけでも2桁時間のボリュームの関連コンテンツが提供されています(2025年6月8日現在)。
容易にアカウント作成が可能
既にAWSを利用している場合、アカウントの作成も簡単で、もちろん個人でもアカウントの作成が可能です。なお、APNのアカウントでログインしている場合は、AWS パートナー向けの限定トレーニングも提供されているようです。
公式の情報である
AWSに関連する学習方法は様々な物が存在していますが、AWS Skill Builderは公式の情報である為、ニュアンスの違いや解釈の違いなどの面で、サードパーティ製の学習コンテンツに比べると安心して読むことができる可能性が有ります。
また、説明文についても私個人の感覚にはなりますが、AWS公式サイト上のサービス説明を直接読むよりもより理解しやすい文章で説明されているように感じました。
作りこまれたUI
カード形式でめくって説明を読み込んでいくフラッシュカード、スライド形式での説明、動画での説明、インタラクティブな操作が行える小テストなど、部分部分でより適切なUIで説明が行われるのは、単純に文章と画像が並んでいるだけよりも頭に残りやすいような印象がありました。
注意点
動画が英語である
動画には日本語字幕と日本語の書き起こし文が用意されていますが、動画のしゃべり自体は英語になります。また、動画内に登場する説明画像も英語のままになっています。そのため、英語が聞き取れない・読めない場合はほぼ字幕を読み続けるような形になります。
また、一部の動画では違和感のある字幕が有ったり、日本語のコースであるにもかかわらず字幕が用意されていない動画が混ざっていることが有りました。この辺りはコースの不具合であると思われるため、今後修正が進んでいくものと思いますが、そういったケースがありました。
コースがアップデートされる
これはメリット・デメリットどちらでもあるのですが、コース内容は随時改定が進んでいるようです。これによって途中まで進めていたコースが改定のタイミングで突如「提供終了」となることもあり、似たような内容のコースを探して再度最初から進めなければならないことが有りました。これは、AI Practitioner が比較的新しい資格だから起こった可能性もありますが、そういったケースがありました。
言語別にコースがある
コースは言語(英語、日本語など)が選択できるUIが有るのではなく、言語別に別のコースになっています。英語版で開始してしまうと英語版のコースとなるので、開始する前に目的の言語になっているのか注意しましょう。
参考資料が日本語対応とは限らない
コース自体は日本語対応となっていても、参考資料として列挙されているリンク類については、リンク先のAWS公式資料に日本語版が無いこともそれなりに有ります。その場合、読むのであればWebブラウザの翻訳機能などを利用しながら読む必要が有ります。
アカウントはAWS Builder IDもしくはAPNのIDに紐づく
AWS Skill Builderのアカウントは、AWS Builder ID、もしくはAPNのIDに紐づく形になります。所属会社ではAPNのアカウントを利用しており、自宅では個人利用のAWSアカウントに紐づくAWS Builder IDを利用している、といった場合にはコースの進捗状況が統一出来ない形になります。
まとめ
以上のように AWS Skill Builder には良い所と注意点がありました。注意点はいくつか有りますが、とはいえ無料でも利用できる内容としてはとても充実していると思いますので、まずはここから新しい分野・AWS認定資格に触れてみるのも良い物なのではないかと思いました。