テックブログ

SCPとSFTP、です

こんにちは、Qです。

やむなくガラケーからスマートフォンに乗り換えて早2ヶ月。。。
操作を覚える気力も無く、天気予報端末として愛用しております。
これから梅雨の季節、活躍してくれそうです。

今回はSCPとSFTPのお話です。

Webコンテンツのファイルをアップロードするとき
WinSCPや FileZilla を利用している人も多いと思います。

ここで問題です。

WinSCPではできるのに FileZillaではできないことがあるのですが
それは何でしょう?

答えは リモートファイルのコピー(複製)です。

??? と首を傾げる人もいると思いますが
FileZilla はファイルのコピーはできないんです。

下の画像は WinSCP、FileZilla でファイルを選択して
右クリックすると出てくるメニューを並べてみました。

WinSCPのメニューには「複製」がありますが、
FileZillaのメニューにはありませんね。

これはサポートしている転送プロトコルに関係しています。

WinSCPはSCPとSFTPをサポートしていますが、
FileZillaはSCPをサポートしていません。

先ほど WinSCP はファイルをコピーできるけど FileZilla はできない
と言いましたが、正確には
SCP はファイルをコピーできるけど SFTP はファイルをコピーできない、です。

SCPプロトコルまたはscpコマンドはその名が示す通り
cpコマンドの仲間で、ファイルのコピーを目的に作られています。

SFTPプロトコルまたはsftpコマンドはその名が示す通り
ftpコマンドの仲間で、ファイルの転送を目的に作られており
ファイルコピー機能を持っていません。

で、SCPをサポートしていないFileZillaはファイルをコピーできないんです。

WinSCPを利用している人は普段、意識することはあまり無いと思いますが
サーバに接続するときに転送プロトコルを選択することができます。
デフォルトはSFTPが選択されている状態だと思います。

SFTPでサーバに接続した状態でファイルを選択して複製しようとすると
こんな確認メッセージが表示されます。

読んで字のごとしですが
「SFTPはファイルを複製できないから、
 もう1本SCP接続のセッションを開いて複製するけどイイ?」と確認しています。

WinSCPは裏でSFTPとSCPを切り替えているんですね。
SCPをサポートしていないFileZillaにはこれができないわけです。

なおレガシーと言われしまうほど古い仕様のSCPは
OpenSSH 9 からは実質的に利用できなくなります。

それでは。

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