さくらのクラウド「シンプル監視」でSSL証明書の有効期限を監視してみる

コンピューティング , さくらのクラウド # サーバー運用 # シンプル監視

こんにちは、UOZUです!

今回は、さくらのクラウドの「シンプル監視」を利用して、SSL証明書の有効期限を監視する方法をご紹介します。

SSL証明書の更新を忘れてしまうと、Webサイトへのアクセス時に警告が表示されるなど、サービスの利用に影響が出る可能性があります。

このようなトラブルを防ぐため、SSL証明書の有効期限が近づいた際に、自動で通知される仕組みを設定してみましょう。

シンプル監視とは?

「シンプル監視」は、さくらのクラウドが提供する監視サービスです。

サーバーの死活監視やHTTP/HTTPS監視などが利用でき、SSL証明書の有効期限を監視する機能も用意されています。

監視サーバーの構築やエージェントのインストールが不要で、コントロールパネルから簡単に設定できる点が特徴です。

以下の記事でもシンプル監視について紹介していますので、あわせてご覧ください。

さくらのクラウド「シンプル監視」を設定!できること・できないこと

SSL証明書の有効期限を監視する

それでは実際の設定手順を確認していきましょう。

まず、さくらのクラウドのコントロールパネルを開き、「グローバル」から「シンプル監視」を選択します。

「追加」をクリックし、監視対象として「SSL証明書有効期限」を選択します。

設定項目は以下の通りです。

項目設定例
監視対象SSL証明書有効期限
FQDN※www.example.com
ポート番号443
有効残日数30
ホスト名の検証有効
通知先メール

※FQDNは実際に監視するWebサイトのホスト名に変更してください。

今回の設定では、SSL証明書の有効期限が残り30日を下回った場合に通知されます。

また、「ホスト名の検証」を有効にすることで、取得した証明書が監視対象のホスト名に対応しているかも確認できます。

設定が完了したら「作成」をクリックします。

SSL証明書の監視設定例

アラートが通知されるか確認する

監視を設定しただけでは、正常に通知されるか分かりません。

そこで、意図的にアラートを発生させて確認してみます。

シンプル監視では「有効残日数」に1~9999日を設定できます。

今回はテストとして、この値を「9999日」に設定します。

通常のSSL証明書であれば有効期限まで9999日を下回っているため、アラートの発生を確認できるはずです。

SSL証明書の有効期限監視では、以下の条件でチェックが行われます。

  • 監視間隔:10分(変更不可)
  • 異常検知時:30秒間隔で再試行
  • 5回連続で異常となった場合にダウン検知
  • デフォルトの再通知間隔:24時間

アラートが発生すると、設定した通知先にメールが送信されます。

通知メールには、監視対象や有効残日数のしきい値、検知日時などが記載されます。

【ダウン検知】 www.example.com sslcertificate


※ このメッセージは自動送信されています。

さくらのクラウドシンプル監視サービスです。
下記の監視においてアラートを検知しました。

リソースID: XXXXXXXXXXXXX
監視対象: www.example.com
説明: N/A
状態: ダウン・異常あり
プロトコル: sslcertificate
有効残日数閾値: 9999
ホスト名の検証: 有効

検知日時: 2026-11-08 17:10:16
ログ: SSL CERTIFICATE CRITICAL: only 89 left for this certificate. end date is [2027-02-06 06:54:28 +0000 UTC] on www.example.com port 443 sni www.example.com

また、SSL証明書のコモンネーム(FQDN)に相違があった際も通知してくれます。

【ダウン検知】 www.example.com sslcertificate

※ このメッセージは自動送信されています。


さくらのクラウドシンプル監視サービスです。
下記の監視においてアラートを検知しました。

リソースID: XXXXXXXXXXXXX
監視対象: www.example.com
説明: N/A
状態: ダウン・異常あり
プロトコル: sslcertificate
有効残日数閾値: 9999
ホスト名の検証: 有効

検知日時: 2026-11-08 16:45:09
ログ: SSL CERTIFICATE CRITICAL: failed verify hostname [x509: certificate is valid for xxxxxxxx.sakura.ne.jp, not example.com] on www.example.com port 443 sni www.example.com

メールを受信できることが確認できたら、有効残日数を本来の「30日」に戻しておきましょう。

正常な状態に戻ったことが検知されると、復旧通知も送信されます。

【アップ検知】 www.example.com sslcertificate


※ このメッセージは自動送信されています。

さくらのクラウドシンプル監視サービスです。
下記の監視においてアラートを検知しました。

リソースID: XXXXXXXXXXXXX
監視対象: www.example.com
説明: N/A
状態: アップ・正常
プロトコル: sslcertificate
有効残日数閾値: 30
ホスト名の検証: 有効

検知日時: 2026-11-08 17:30:16
ログ: SSL CERTIFICATE OK - 89 day(s) left for this certificate. end date is [2027-02-06 06:54:28 +0000 UTC] on www.example.com port 443 sni www.example.com

利用料金と注意点

SSL証明書の有効期限監視は有料です。

2026年11月時点では、1設定あたり月額22円(税込)で利用できます。

さくらのクラウドやさくらのVPS上のサーバーであっても、SSL証明書の有効期限監視は有料となるため注意してください。

また、以下の点にも注意が必要です。

  • 監視対象はFQDNで指定する必要があります。
  • IPv6のみのホストや、AレコードのないFQDNは監視対象として登録できません。
  • SSL証明書の有効期限監視とWebサイトの正常性監視は別の機能です。

SSL証明書が有効でもWebサイトに障害が発生している場合があるため、必要に応じてHTTPS監視などを併用するとよいでしょう。

まとめ

今回は、さくらのクラウドの「シンプル監視」を利用して、SSL証明書の有効期限を監視する方法をご紹介しました。

SSL証明書の自動更新を設定している場合でも、更新処理の失敗や設定ミスによって有効期限が切れてしまう可能性があります。

シンプル監視を利用すれば、監視専用のサーバーを用意することなく、SSL証明書の更新忘れに備えることができます。

月額22円という低コストで導入できるため、SSL証明書の期限監視を行っていない場合は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

それでは、また!

参考リンク

この記事を書いた人

UOZU

ネットアシスト運用チーム10年目の運用エンジニア

さくらのクラウド検定 ベーシック (第一回)

さくらのクラウド検定 アドバンスド (第一回)

AWS Certified Solutions Architect - Associate

AWS Certified AI Practitioner