さくらのクラウドのスイッチ作成数を消費しない!ネットワークスイートの活用方法

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こんにちは、UOZUです!

さくらのクラウドでは、一部ゾーンでスイッチの新規作成数が制限されています。

2026年10月22日には、東京第2ゾーンでも新たなスイッチの作成制限が発表されました。

公式:東京第2ゾーン スイッチ新規作成制限についてのお知らせ

このような制限がある中、プライベートネットワークを構築したい場合に活用できるのが「ネットワークスイート」です。

ネットワークスイートでは、スイッチの作成数を消費せずに、サーバ間のプライベートネットワークを構築できます。

今回は、このメリットを中心にご紹介します。

ネットワークスイートならスイッチ作成数は0個!

通常、さくらのクラウドでサーバ間のプライベートネットワークを構築する場合、「スイッチ」を利用します。

例えば、新しくスイッチを1個作成すると、当然ながらスイッチの作成数を1個消費します。

一方、ネットワークスイートでは、スイッチの代わりに「サブネットグループ」と「サブネット」を使用します。

これらはスイッチとは別のリソースとして管理されるため、スイッチの作成数にはカウントされません。

項目従来のスイッチネットワークスイート
サーバ間のプライベート通信可能可能
新規スイッチ作成数1個0個
スイッチの作成上限消費する消費しない
異なるサブネット間の通信別途ルーティングが必要L3ルーティングを利用可能
IPアドレスの自動設定別途DHCP等が必要DHCP機能あり

つまり、スイッチの作成数が上限に近い場合でも、ネットワークスイートを利用することで、スイッチの残り枠を温存しながらネットワークを構築できます。

ただし、ネットワークスイートはL3接続を提供するサービスであり、従来のL2スイッチを完全に置き換えるものではありません。

スイッチを作成せずにサーバを接続する方法

以前、ネットワークスイートのCR版を利用して、2台のサーバ間のプライベート通信を検証しました。

さくらのクラウド「ネットワークスイート」CR版を試してみた|設定・通信を検証

設定手順や通信結果については上記の記事で紹介していますが、構築の流れは次のとおりです。

  1. ネットワークスイートで「サブネットグループ」を作成
  2. サブネットグループ内に「サブネット」を作成
  3. サーバにNICを追加し、ネットワークスイートのサブネットに接続
  4. DHCPでIPアドレスとルーティング情報を取得し、サーバ間通信を確認

この方法であれば、プライベートネットワークの構築にスイッチを新規作成する必要はありません。

さらに、同じサブネットグループ内に複数のサブネットを作成し、異なるサブネット間で通信させることも可能です。

実際に以前の検証では、異なるサブネット間でL3ルーティングが行われることを確認しています。

サブネットを追加しても、スイッチの作成数は0個のままです。

ネットワークスイートの正式サービス化

2026年10月26日、ネットワークスイートが正式サービスとして提供されることが発表されました。

提供開始日は2026年11月26日、料金は2026年12月1日から発生する予定です。

リソース月額(税込)
サブネットグループ550円
サブネット1,100円

サブネットグループ1個とサブネット1個であれば、合計1,650円(税込)/月となります。

スイッチの作成枠を消費しないメリットがある一方、ネットワークスイートには独自の利用料金と作成上限があります。

また、2026年11月1日時点の提供ゾーンは石狩第1・第2・第3ゾーンです。現時点では、スイッチの作成制限がある東京ゾーンで直接代替できるわけではありません。

なお、CR版で作成したリソースを継続利用する場合は申請が必要です。正式サービス化に伴う詳細については公式のお知らせをご確認ください。

公式:ネットワークスイート正式サービス提供開始のお知らせ

まとめ

さくらのクラウドでは、一部ゾーンでスイッチの新規作成が制限されています。

そのような状況で、ネットワークスイートの大きなメリットとなるのが、スイッチの作成上限を消費せずにプライベートネットワークを構築できることです。

また、IPアドレスの自動設定やL3ルーティングにも対応しており、ネットワーク構築の手間を減らすこともできます。

利用可能なゾーンやL2通信に関する制約はありますが、スイッチの作成枠を温存したい場合には、検討する価値のあるサービスだと思います。

今後の提供ゾーンの拡大にも期待したいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人

UOZU

ネットアシスト運用チーム10年目の運用エンジニア

さくらのクラウド検定 ベーシック (第一回)

さくらのクラウド検定 アドバンスド (第一回)

AWS Certified Solutions Architect - Associate

AWS Certified AI Practitioner