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Webデザインが表示速度を遅くする瞬間5選(そして改善する方法)

「デザインは見た目だけのものではない」

そう言われる機会は増えてきましたが、実務の中ではまだ「速度」と「デザイン」が分断されている場面も少なくありません。

しかし実際には、ページの表示速度はユーザー体験に直結し、SEOやコンバージョンにも影響します。そしてその速度低下の原因の一部は、デザイン設計にあることも多いのです。

もしかするとその美しいデザインが、ユーザーの離脱をほんの数秒早めているかもしれません。

本記事では、デザイナー視点で「表示速度を遅くしてしまう典型的なパターン」と、その改善方法を紹介します。

なぜデザイナーが表示速度を意識すべきか

近年、Googleが提唱するCore Web Vitals(LCP / CLS / INP)といった指標が重視されるようになり、パフォーマンスは明確な評価軸になりました。

これらはエンジニアだけの領域ではなく、実はデザインとも密接に関係しています。

例えば以下のような要素は、すべてデザイン判断に含まれます。

  • 画像の使い方
  • レイアウト設計
  • フォント選定
  • アニメーション演出

つまり、デザインの段階で“速いか遅いか”はある程度決まってしまうということです。

Webデザインが表示速度を遅くする瞬間5選

① 高解像度画像をそのまま使っている

よくあるケース

  • 2000px以上の画像をそのまま配置
  • PNG形式を多用

起こりえる弊害

画像は多くの場合、LCP(Largest Contentful Paint)の対象になります。
そのため、サイズが大きいほど初期表示が遅くなります。

LCP(Largest Contentful Paint)とは

Webページの中で最も大きい画像やテキストブロックなどのメインコンテンツが表示されるまでの時間のことです。閲覧者が「ページが開いた」と認識する基準となるため、Googleの重要な評価指標(コアウェブバイタル)の一つになっています。

改善方法

  • 表示サイズに応じた適切な解像度で書き出す(例:表示サイズが300pxなら600px程度)
  • WebP / AVIF形式を活用する
  • 遅延読み込み(lazy loading)を適用する

② Webフォントを使いすぎている

よくあるケース

  • 複数フォント+複数ウェイトを読み込んでいる

起こりえる弊害

フォントの読み込みはレンダリングをブロックする可能性があります。
その結果、テキストが一時的に表示されない(FOIT)や、途中でフォントが切り替わる(FOUT)といった現象が起きます。

改善方法

  • フォントの種類とウェイトを最小限にする
  • サブセット化を検討する
  • font-display: swap を指定する
  • システムフォントの活用も選択肢に入れる

③ アニメーションを多用しすぎている

よくあるケース

  • 全要素にフェードイン
  • スクロール連動アニメーションの多用

起こりえる弊害

過剰なアニメーションは操作応答性(INP)に影響し、体感速度を低下させます。
特にレイアウト計算や再描画が頻発する実装はパフォーマンスに悪影響です。

改善方法

  • transformopacity を中心にしたアニメーション設計
  • CSSで完結できるものはCSSで実装する
  • 本当に必要な箇所だけに絞る

④ レイアウトが不安定(CLSの発生)

よくあるケース

  • 画像サイズが未指定
  • 後から要素が挿入される

起こりえる弊害

読み込み中にレイアウトがズレる「CLS(Cumulative Layout Shift)」が発生します。
これはCore Web Vitalsの重要な指標であり、ユーザー体験を大きく損ないます。

CLS(Cumulative Layout Shift)とは

Webページの読み込み中に画像や広告などが突然表示され、意図せずレイアウトがズレてしまう現象(レイアウトシフト)の度合いを数値化したものです。いかに安定的に表示されるかを測るものとなりCore Web Vitalsの重要な指標となっています。

改善方法

  • 画像や要素に width / height を指定する
  • プレースホルダーを設計する
  • レイアウトシフトを前提としない構造にする

⑤ 不要な装飾・リッチ表現が多すぎる

よくあるケース

  • 背景動画の多用
  • 強いグラデーションやシャドウの重ねがけ

何が起きるか

描画コスト(paint / composite)が増加し、パフォーマンスに影響します。
また、LCPの悪化につながるケースもあります。

改善方法

  • デザインの“引き算”を意識する
  • 軽量な表現に置き換える
  • 表現とパフォーマンスのバランスを取る

デザインと速度を両立するために

表示速度は“あとから改善するもの”ではなく、“設計段階で決まるもの”です。

そして重要なのは、単に軽くすることではなく「体験として最適かどうか」です。

リッチな表現が必要な場面もありますし、ブランド価値を支えるデザインもあります。
その中で、どこにコストをかけ、どこを削るのか。

制約の中で最適解を導くことこそが、デザイナーの価値だと考えています。

まとめ

本記事では、表示速度を遅くしてしまうデザインの典型例を5つ紹介しました。

  • 画像サイズの最適化
  • フォントの整理
  • アニメーションの見直し
  • レイアウトの安定化
  • 装飾の最適化

どれも小さな改善に見えますが、積み重ねることで大きな差になります。

速いデザインは、それだけでユーザーに優しい。

そんな視点を、これからの制作に少しでも取り入れていただければ幸いです。

※本記事の改善例は一例です。実際の最適化はサイトの目的やユーザー体験とのバランスを踏まえて設計することが重要です。

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