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WEB制作会社のディレクターがクラウドサーバーを選ぶべき3つの理由

WEB生先会社のディレクターがクラウドサーバーを選ぶべき理由

こんにちは!クリエイティブチームでディレクターを勤めておりますktanakaです。
今回のテックブログは自分と同じ役職の方々に向けたクラウドサーバーを選ぶ理由についてご説明したいと思います。

以前は私もレンタルサーバー一択でした。
しかし、携わる案件の規模や難易度が増していくにつれ、レンタルサーバーでは対応しきれない状況になっていきました。
特にお客様が私たちに求めるのは「サイト制作」という一過性のプロセスではなく、制作後も不自由なく運用できる「安定稼働」なのです。
この「安定稼働」を踏まえた際にレンタルサーバーで良いのか?という疑念が生じてきます。
同じようなタイミングを迎えたWEB制作ディレクターの皆さんの参考になれば幸いです!

1.実感しづらいが必ず存在する、レンタルサーバーのリスクとデメリット

レンタルサーバー(共用サーバー)はお客様にとってコスト面で非常に魅力的ですが、ビジネス利用、サービスサイトの運用においては、その「安さ」と引き換えに背負っているリスクがいくつかあります。
以下に代表的なリスクをご紹介しますね。

「他サイトの影響」という不可抗力

もらい事故の発生

提供される会社によって異なりますが、レンタルサーバーは1台のサーバーを数百、数千のユーザーでシェアする仕組みです。
いわばアパートやマンションのような共同住宅と捉えるとイメージがつきやすいと思います。
現実のアパートやマンションにおいても他の部屋による騒音災害やガス漏れによる火災などが考えられますが、レンタルサーバーにおいても同じサーバー内にいる別の利用者のサイトが炎上したり、大量のメルマガ配信を行ったりすると、サーバー全体の負荷が上がり、お客様のサイトとは無関係な理由で表示速度が低下したり、ダウンしたりします。

ブラックリスト問題

同じサーバー内にいる別の利用者がスパムメールを配信し続けると、サーバーのIPアドレス自体が汚染され、お客様のサイトから送るメールが届かなくなるリスクがあります。

「急なアクセス増」への無力さ

Web広告の出稿や、SNSでのバズ、テレビでの露出など、サイトへの流入が急増する局面で以下のようなリスクが発生する可能性があります。

リソース制限による503エラー

同時接続数に制限があるため、アクセスが集中した瞬間に「Service Temporarily Unavailable」が表示され、機会損失になる可能性があります。

スペックアップ対応不可

多くのレンタルサーバーにおいては、利用しているプランから上位のプランにそのまま移行することはできず、新たに上位プランを契約してドメインやサイトを移設したりSSLを設定し直すなどの作業が必要となり、その作業には数日〜かかることが一般的です。

「最新技術」が使えない制約

レンタルサーバーはプロバイダーによるサーバーサービスなので、リリースされた最新バージョンの利用には時間がかかることが一般的です。

ミドルウェアの固定

PHPやMySQL、OSのバージョンがプロバイダー側に依存します。「最新のライブラリを使いたい」「特定のモジュールを導入したい」と思っても、設定変更やインストールが許可されていないことが多いです。

セキュリティ対策に限界がある

WAF(Web Application Firewall)の細かいチューニングや、高度な脆弱性対策を個別に施すことが難しく、プロバイダーが定めた以上のセキュリティ対策の実施が難しいです。

障害発生における原因究明の限界

レンタルサーバーでは障害発生時の原因究明においても制約がかかってしまいます。
以下にその理由をお伝えしますね。

ログの制限

エラーログやアクセスログの保持期間が短かったり、詳細なシステムログ(OSレベルのログ)を閲覧できなかったりするため、「なぜ落ちたのか」の根本原因を特定できないことがあります。

サポートの限界

一般的なレンタルサーバーのサポートは「サーバーが稼働しているか」までが範囲であり、アプリケーション側の挙動に踏み込んだ調査はしてくれません。

2.クラウドサーバーの圧倒的な拡張性

レンタルサーバーがいわば「あらかじめ決まった広さのアパート・マンション」だとすれば、クラウドサーバーは「広大な敷地に建てる一軒家」のようなものとイメージするとわかりやすいです。
以下にクラウドサーバーとレンタルサーバーの拡張性を比較しながらご説明しますね。

スケールアップ(垂直拡張)の柔軟性とスピード

レンタルサーバー

上位プランへの変更が必要ですが、前述のとおり「サーバーの引っ越し(データ移行)」を伴います。
IPアドレスが変わったり、数日間の準備期間が必要だったりと、緊急時の対応には向きません。

クラウドサーバー

管理画面から数クリック、あるいはコマンド一つで即座にスペックアップが可能です。
再起動程度の短いダウンタイム(または無停止)で、メモリを8GBから32GBへといった調整がその日のうちに行えます。

スケールアウト(水平拡張)という選択肢

レンタルサーバー

基本的に「1契約=1サーバー」になります。
複数台で負荷分散(ロードバランシング)をする構成は想定されておらず、冗長構成を組むのはほぼ不可能です。

クラウドサーバー

同じ設定のコピーサーバーを瞬時に複数台立ち上げ、ロードバランサーでアクセスを分散できます。
キャンペーン初日だけ3台体制にし、落ち着いたら1台に戻す、といった運用が標準機能として備わっています。

「コストの弾力性」によるリスクヘッジ

レンタルサーバーとクラウドサーバーにおけるコストの弾力性を比較表でご説明しますね。

比較項目レンタルサーバークラウドサーバー
予測への対応最大アクセスを想定して高いプランを契約し続ける必要がある。普段は最小構成。必要な時だけ課金して拡張する。
無駄なコストアクセスが少ない時期も固定費が発生(もったいない)。使った分だけの従量課金。オフシーズンは低コスト。
機会損失予測を超えたらダウン。復旧に時間がかかる。予測を超えても即座に拡張してビジネスを止めない。

「成功(バズり)がリスクになる」という矛盾を解消する

せっかく制作したサイトがメディアで紹介され、SNSで拡散されたのに、サーバーが落ちて見られない……。
これはお客様にとって最も避けたい事態です。

レンタルサーバーでは「祈る」しかなかったアクセス集中も、クラウドなら「事前の増強」と「状況に応じた即時拡張」で、ポジティブな機会を確実に成果へと繋げられます。
また、お客様に対しても「最初はスモールスタートで、サイトの成長に合わせてインフラ予算を最適化しましょう」という、非常に誠実で戦略的な提案が可能になります。

「そうは言ってもクラウドサーバーは従量課金だから、予算内で運用することはできないのでは?」と思われるかもしれません。
ただ、クラウドサーバーでも予算内で運用するための工夫は可能です。
以下にご紹介いたしますね。

クラウドサーバーの「予算化・コントロール」を実現する4つの工夫

1.「予約(リザーブド)」による固定費化とコスト削減

主要なクラウド(AWSのリザーブドインスタンスやGoogle Cloudの確約利用割引など)には、継続利用を前提に料金を固定する仕組みがあります。
「24時間稼働し続けるベースのサーバー分は、1年分を前払い、または定額予約することで大幅な割引(最大30~60%程度)を受け、ベース料金を固定の月額予算として計上する」という方法です。

この方法であればレンタルサーバーと同じ感覚で月額予算が組める上、通常料金よりも安くなるため、コスト削減の提案としても有効ではないでしょういか。

2.徹底した「アラート設定」と「自動停止」による防波堤

「知らない間に予算を超えていた」という事態を防ぐための工夫です。
予算の80%、100%といった閾値に達した時点で、ディレクターとお客様に即座にメール通知が飛ぶよう設定します。また、万が一の異常事態(攻撃によるアクセス急増など)に備え、事前に決めた上限額に達したらリソースを制限する設定も可能です。

「キャンペーン予算」の切り分け

キャンペーンを行っていない時の運用予算と、特定のプロモーション(バズり対策)の予算を明確に分ける考え方です。
例えば、通常時の運用は定額の最小構成で行い、テレビ露出や広告運用などの『アクセス急増が予測される期間』のみ、そのイベントの販促予算からスポットでサーバー増強費を捻出するといった方法です。

この考え方であれば、サイト維持費(固定費)を抑えつつ、必要な時だけ「広告費の一部」としてインフラ費を計上することで、予算上の整理が行いやすくなるのではないでしょうか。

コストのみで選択しがちなレンタルサーバーに対して、お客様が描く将来像や成功イメージに合わせて提案することで、潜在的に潜むリスクを回避することができるようになりますよ。

3.クラウドサーバーがもたらす「制作効率向上」

クラウドサーバーの利用はお客様の成長性やリスク回避のみならず、WEB制作会社様にとっても「制作効率向上」という恩恵をもたらします。
以下にのそメリットをご紹介いたしますね。

「ステージング環境」の即時複製(スナップショット機能)

WEB制作会社様にとっては大きな工数削減ポイントではないでしょうか。
クラウドサーバーのスナップショット(サーバーの丸ごとコピー)」機能を使えば、OSの設定からミドルウェア、データまで、本番と寸分違わぬ環境を数分で複製できます。
これによりサイト保守・運用時における障害調査や検証作業が行いやすくなります。
また、PHPのバージョンアップや大規模なプラグイン更新のテストも、本番のコピー環境で安全に、かつ速やかに実施できますよ。

「環境の差異」による手戻りの撲滅

プログラマやフロントエンドエンジニアから「ローカルでは動いたんですけど……」と言われる事態を解消します。
クラウドであれば、サーバー構成をプログラム(設定ファイル)で管理できます。開発・検証・本番のすべての環境を「全く同じ構成」に保つことが容易なため、環境依存のバグによる「無駄な調査・修正工数」が激減します。

最新技術の即時導入

レンタルサーバーでは導入が待たされる最新のPHPバージョンや、高速化のためのミドルウェア(RedisやVarnishなど)も即日導入し、制作に活かせます。

CI/CD(自動デプロイ)との親和性

CI/CDとの親和性の高いクラウドサーバーであれば、「FTPでファイルをアップロードして、先祖返りが発生」という昭和のトラブルを防ぐことができます。
具体的にはGitHubなどのソースコード管理ツールと連携し、コードを更新したら自動でサーバーへ反映される仕組みが組めます。
手動アップロードミスによるサイトダウンを防げるだけでなく、「いつ、誰が、何を変えたか」の履歴が完全に残るため、万が一の際のロールバック(切り戻し)も迅速に行えます。
これにより業務効率の向上と運用品質の向上を同時に実現できます。

外部パートナーとの「安全かつ迅速な」連携

WEB制作会社では、外部のフリーランスやパートナー企業と協力することも多いかと思います。
クラウドサーバーの場合、レンタルサーバーのように「1つのFTPアカウントを共有」するのではなく、作業者ごとに必要な権限だけを付与したアカウントを発行・削除できます。
これによりプロジェクト終了後のアカウント削除漏れによるセキュリティリスクを抑えつつ、パートナーの参画時に「サーバー接続情報待ち」で作業が止まることも防げます。

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