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新年のご挨拶と2024年サポート終了予定のOSについて

2024年 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
ネットアシスト技術部でございます。

旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

2024年の干支は「辰」です。
辰(竜・龍)は十二支唯一の想像上の生き物ですが、どこか縁起が良い感じがしますし、力強くて勢いがあり、やる気がみなぎる感じがしますね。

年を重ねるにつれ1年が短く感じ、またあっという間に巳(蛇年)になってしまいそうです…。
常に進歩と変化のあるIT業界ですので、日々の学びと情報収集を怠らず、サービスの向上に努めてまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年サポート終了予定のOS

今回は、2024年にサポートが終了するOSを紹介します。

CentOS 7

CentOS 7 は、多く利用されているOSですので、皆さまのサーバでご利用中のOSについてご確認いただければと思います。
すでに確認されている方やリプレイスの準備を進めている方は、リマインドとしてご一読ください。
また、Red Hat Enterprise Linux 8 は メンテナンスサポート を含めるとまだサポート期限はありますのでご注意ください。
後半では、サポートが終了したOSを利用し続ける危険性なども簡単にご案内します!

サーバOSのシェアについて

まずは、世界で利用されているOSのシェアについて紹介します。

参照元:Q-Success(2023年12月現在)

以下の図は、 さまざまなOSを使用しているWebサイトの割合を示しており、Unix系 OS と Windows OS では、Unix系の割合が非常に高いです。

注:複数のOSが使用されている場合があります

少し大きな括りでのシェアを見ていただきました。
続いてはUnix系OSより、Linux ディストリビューションのシェアを見ていきましょう。
皆さまが利用していて馴染みのあるOSが出てくるかと思います。

こちらは世界でのシェアであり、日本だけのデータではありませんが、上記シェアの割合よりも日本では CentOS の利用が多い印象です。
3つ(Ubuntu,Debian,CentOS)の主要ディストリビューションは、2021年3月からシェアが減少していますが、上位は変わらない状況です。

CentOS のシェアについては、CentOS 8 のサポートが当初の予定では 2029年5月 であったにもかかわらず、突然公式から 2021年12月31日 でサポートが終了することが発表された影響も少しあるかと思います。
この突然の発表は弊社内でも大きな話題となり、関係各所で激震が走りました。
無償で提供されているサーバOSは、このようなことが起こる可能性があると念頭に置いておく必要がありそうです。
また、CentOS 7 もサポートが終了することから、少しずつ減少傾向にあるように思われます。

先ほどの Linux ディストリビューションのシェア内で「AlmaLinux」が入っていましたが、こちらは CentOS 8 の後継OSとして新たにリリースされ、少しずつシェアが増えているサーバOSです。
Miracle Linux や Rocky Linux も同様に今後は増えていくかもしれません。

CentOS 7

まず CentOS について、簡単ではありますが概要です。

CentOS Linux は、CentOS プロジェクトのコミュニティ・コントリビューターによって開発、配布、保守された、無料で利用できるコミュニティがサポートする Linux ディストリビューションです。
Red Hat® Enterprise Linux® のソースから派生し、Red Hat Enterprise Linux のリリースサイクルに合わせてリリースされていました。

https://www.redhat.com/ja/topics/linux/centos-linux-eol より抜粋

そして、CentOS 7 のサポート終了日は、2024年6月30日 です。

2014年にリリースされ、長く利用されてきた CentOS 7 もついに今年 EOL が終了します。

その他OSのサポート期限

現在発表されているその他OSのサポート期限をまとめました。
今後の参考までに、ご確認いただければと思います。

Red Hat Enterprise Linux 82029年5月
AlmaLinux 82029年
Miracle Linux 82030年5月
Rocky Linux 82029年5月
AmazonLinux 20222025年6月

※Red Hat Enterprise Linux 8 は有償ライセンス

サポートが終了したOSを利用し続ける危険性

ご存知の通り、サーバOSはサポートが終了したからと言って、すぐにサーバが利用できなくなるということではありません。
しかし、「セキュリティリスク」を考慮してサポート終了日を把握してリプレイスの計画を立てる必要があります。
その最大の理由は以下にあります。

脆弱性が発見されても、OSの提供元から公式のセキュリティパッチが配布されない。

つまり、セキュリティ上新たな問題が見つかっても修正されないため、穴が開いた状態で運用を続けることになります。
当然、悪意のある攻撃者は脆弱性を突いた攻撃を仕掛けてきますので、サイバー攻撃の被害にあうリスクが高まります。

また、サイバー攻撃の被害として「サービスの停止」や「個人情報の漏えい」はイメージにあるかと思いますが、サイバー攻撃は被害者であるはずなのに、攻撃の踏み台にされることで「加害者」になる可能性があります。
そのような場合、お客様からの信用を失い、最悪の場合は損害賠償が発生するケースも起こりえます。
そうなりますと、積み上げてきたマーケティングやブランディングの施策も無駄になりかねません。
ですので、サポート終了前の計画的なリプレイスをおすすめしています。

まとめ

サーバOSのリプレイスは、Webサイトやアプリケーションといったコンテンツの調整も必要になる可能性があります。
計画から実行まで最短でも数か月、改修の状況によっては長期化していきます。
また、リプレイスに伴うコストも発生しますので、計画はお早めに。

今後とも、ネットアシストをよろしくお願いいたします。

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