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Zabbixサーバーでのポート使い分け 10050と10051

こんにちは、Kimです。
近日、弊社で使用している監視システム Zabbix (ザビックス) サーバーがリプレイスされます。
そのため、お客様のサーバーにおいて、
新しいZabbixサーバーから監視が行えるように設定調整を行っている最中です。
その作業の中で、Zabbix Proxy(ザビックス プロキシ)というものに触れたので
こちらにまとめたいと思います。

はじめに

・Zabbixとは
サーバーのリソース使用状況や通信状態を監視できるサービスです。
監視するだけでなく、閾値を設定することで
リソースがひっ迫しているときや、通信が行えないときに
通知を送るようにして、サーバーの異常を知れせてくれます。
Zabbix以外にもサーバーを監視できるサービスは様々で
Mackerel(マカレル)、Nagios(ナギオス)、Monit(モニット)等があります。

・Zabbix Proxyとは
ネットワークの構成上、外のネットワークに繋がっていないが監視したいサーバーと
Zabbixサーバーを繋いでくれるのがZabbix Proxyです。
こちらについては、本題で詳しく述べていきます。

・ポート
サーバーでデータの出入り口のことをポートと呼びます。
例えば、ウェブページのデータは80番あるいは443番、メールは25番というように
データの用途ごとに出入り口が分けられています。
Zabbix Proxyを扱うときには、このポートの使い分けがひとつポイントになります。

Zabbix Proxyでの通信方法

では、本題のZabbix Proxyについて話していきます。

Zabbixサーバーと監視対象サーバーが、
監視データの送受信をするときには10050ポートを使って通信を行います。
一方、Zabbix ProxyとZabbixサーバーとの送受信では10051ポートを使用します。
これだけだと分かりにくいので、具体例を挙げていきます。

Zabbix Proxyの用途

例えば、下の図のように、
WEBサーバーとDBサーバーの2台で構成された環境で監視を行うとします。
ECサイトのウェブページを表示してくれるのがWEBサーバーで、
顧客情報や商品情報のデーターを保管しているのがDBサーバーというイメージです。

このような構成の場合、基本的にDBサーバーは
直接外からアクセスできないように設定され、
Zabbixサーバーから直接監視を行えません。

では、どのようにしてDBサーバーの監視を行うのか。
そこで、活躍するのがZabbix Proxyです。
WEBサーバーにZabbix Proxyを導入し
Zabbixサーバーの代理とすることで、
DBサーバーの監視を行えるようにできます。
ここでポートを使い分けます。

上の図のように、
WEBサーバーの監視データは10050ポートで通信をします。
一方、DBサーバーの場合はZabbix Proxyが
Zabbixサーバーと10051ポートで通信を行います。

このように、外から接続できないサーバーでも
Zabbixサーバーから監視を行うことができます。

おわりに

今回はZabbix Proxyについて、お話をしました。
Zabbix Proxyの機能は、Zabbixの特徴の1つです。

サーバー監視について検討される際は、
是非、弊社にご相談くださいませ。

では、またの機会にお会いしましょう。

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