Qwen3.6-35B-A3BとKimi-K2.6を比較|さくらのAI Engine検証

こんにちは、UOZUです!

さくらのAI Engineで、「Qwen3.6-35B-A3B」のパブリックプレビューが公開され、また「preview/Kimi-K2.5」が「preview/Kimi-K2.6」へアップデートされていました。

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【さくらのAIEngine】「Kimi-K2.6」パブリックプレビュー提供開始のお知らせ さくらのクラウドに関連するニュースをお届けします

早速比較していこうと思います!

目次

画像データの説明

以前の記事で「preview/Kimi-K2.5」を含めたマルチモーダルモデル3種で画像の解説を試しましたが、同じく「Qwen3.6-35B-A3B」「preview/Kimi-K2.6」で解説させてみます。

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説明させる画像は前回と同じく、「HAPPY BIRTHDAY」と書かれたボードと風船のフリー素材の写真で用意をしました。壁に書かれた途切れた文字を予想できるか、風船に書かれた湾曲した文字も読めるのか、といった部分が精度に関わるはずです。

説明用のフリー素材画像(test.jpg)

preview/Qwen3.6-35B-A3B

前回同様、画像はBase64形式に変換し、cURLで指定のAPIへPOSTして確認を行います。

$ base64 -w 0 test.jpg > image.b64
$ jq -Rs '
{
  model: "preview/Qwen3.6-35B-A3B",
  messages: [
    {
      role: "user",
      content: [
        {
          type: "text",
          text: "風船の数、壁に貼られた文字、風船に書かれた文字を、風景を含めて説明してください。"
        },
        {
          type: "image_url",
          image_url: {
            url: ("data:image/jpeg;base64," + .)
          }
        }
      ]
    }
  ],
  temperature: 0.7,
  max_tokens: 2000,
  stream: false
}
' image.b64 > payload.json
$ curl -s -X POST "https://api.ai.sakura.ad.jp/v1/chat/completions" \
-H "Authorization: Bearer トークン文字列" \
-H "Content-Type: application/json" \
--data-binary @payload.json | jq -r '.choices[0].message.content'
画像は、誕生日パーティーを祝うための飾り付けが施された室内の風景です。背景は質感のあるベージュ色の壁紙になっています。

**壁に貼られた文字**
壁の左側には、白い三角形の旗(ペンナント)がリボンで繋がられたバナーが貼られています。
上段に「HAPPY」、下段に「BIRTHDAY」という文字が黒で書かれており、合わせて「HAPPY BIRTHDAY(ハッピーバースデー)」と読めます。旗と旗の間の隙間には、青いリボンが結ばれています。

**風船の数**
右側には風船のグループがあり、合計5つ確認できます。
1. 中央に大きく映るメタリック調の青色の風船
2. その右上にある「Happy Birthday」と文字が書かれた風船
3. 右端にある透明の風船(中に青い星のラメ入り)
4. その下にある透明の風船(中に青い星のラメ入り)
5. 右上の端に少しだけ見える青色の風船

**風船に書かれた文字**
右上にある大きな透明風船の表面には、黒い筆記体で「Happy Birthday」と書かれています。

特段のツッコミどころもなく、かなり高い精度で説明をしてくれるようですね。

preview/Kimi-K2.6

改めて「preview/Kimi-K2.6」で画像の説明をさせてみます。

  model: "preview/Kimi-K2.6",
 この画像は、茶色い布地調の壁に誕生日の飾り付けが施された風景です。

**風船の数と種類**
右側に風船が4つ集まっています。手前に大きなメタリック調の青い風船が1つ、その奥に透明な風船が3つあります。透明な風船のうち1つは文字入り、 もう1つは青い花の模様が入っており、残り1つは白地に青い水玉と小花柄が入っています。

**壁に貼られた文字**
壁の中央から左側にかけて、水色の三角旗が連なったガーランドが吊り下げられており、「HAPPY BIRTHDAY」と黒い文字で書かれています。ガーランド の周りや旗と旗の間には、青い小さなリボンが飾りとして貼り付けられています。

**風船に書かれた文字**
右上の透明な風船には、黒い手書き風の文字で「Happy Birthday」と書かれています。その文字の周りには、カラフルな小さな紙吹雪のような装飾も入 っています。

全体的に、青と水色を基調としたシンプルで清潔感のある誕生日のお祝いの演出が施された室内の一角が写っています。

先の「preview/Qwen3.6-35B-A3B」とは、大きく品質差は感じません。

また以前の「preview/Kimi-K2.5」では以下の説明内容でしたので、いずれのモデルも一定の基準で説明してくれるようです。

 この画像は、誕生日のお祝いのための室内装飾を写したものです。

**風船について:**
全部で**4個**の風船が写っています。
- 大きな透明な風船(「Happy Birthday」の文字入り):1個
- 青いメタリック調の風船:1個
- 青い紙吹雪(コンフェッティ)が入った透明な風船:2個

**壁に貼られた文字:**
白い三角形の旗を連ねたガーランドが2列に吊るされており、「**HAPPY BIRTHDAY**」と書かれています。
- 上段:H → A → P → P → Y
- 下段:B → I → R → T → H → D → A → Y
旗の周りには青いリボンが飾りとして貼られています。

**風船に書かれた文字:**
透明な大きな風船の表面に、黒い筆記体で「**Happy Birthday**」と書かれています。

**風景・背景:**
茶色い布地または壁紙のような壁面を背景に、左側からガーランドが吊るされ、右側に風船の束が配置されています。風船は白い紐でまとめられており 、お祝いの雰囲気を演出しています。青と白を基調とした爽やかな装飾で、誕生日パーティーの準備が整った様子が伺えます。

サーバ構築手順の説明

画像での説明では大きく品質の差は感じなかったため、より実用的な内容として、「サーバ構築手順の説明」をさせてみます。

AlmaLinux 9 + nginx + php-fpm + MariaDB のWordPressサーバを構築する手順を説明して。回答は10項目以内、各項目は2行以内にしてください。

またテキストのみの確認であればplaygroundのチャットでも確認ができるので、プロンプトの設定からモデルを切り替えて試してみようと思います。

playgroundチャット上のAIモデル変更画面
あわせて読みたい
Playground | さくらのクラウド マニュアル "さくらの AI Engine" についての情報です。

preview/Qwen3.6-35B-A3B

「preview/Qwen3.6-35B-A3B」では以下の出力になりました。若干手直しが必要な怪しい手順があり、またEPELレポジトリのインストールは不要にも思えます。

1. システム更新と基本ツール導入
`sudo dnf update -y && dnf install -y epel-release vim curl wget`

2. MariaDB導入と起動設定
`sudo dnf install -y mariadb-server && sudo systemctl enable --now mariadb`

3. PHP-FPMと必須拡張インストール
`sudo dnf install -y php-fpm php-mysqlnd php-gd php-mbstring php-xml`

4. nginx導入と基本起動
`sudo dnf install -y nginx && sudo systemctl enable --now nginx`

5. WordPress用DBとユーザー作成
`sudo mysql -e "CREATE DATABASE wp_db; CREATE USER 'wpuser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'Pass123!'; GRANT ALL ON wp_db.* TO 'wpuser'; FLUSH PRIVILEGES;"`

6. PHP-FPMユーザー変更と再起動
`sed -i -e 's/^user = apache/user = nginx/' -e 's/^group = apache/group = nginx/' /etc/php-fpm.d/www.conf`
`sudo systemctl restart php-fpm`

7. WordPressファイル配置と権限付与
`cd /tmp && curl -O https://wordpress.org/latest.tar.gz && sudo tar -xzf latest.tar.gz -C /var/www/`
`sudo cp -r /var/www/wordpress/* /var/www/html/ && sudo chown -R nginx:nginx /var/www/html`

8. nginxバーチャルホスト設定
`/etc/nginx/conf.d/wp.conf`にlisten/root/fastcgi_pass設定を記述後`sudo nginx -t`で構文確認
`sudo systemctl reload nginx`で設定を即時反映

9. ファイアウォールとSELinux許可
`sudo firewall-cmd --permanent --add-service={http,https} && sudo firewall-cmd --reload`
`sudo setsebool -P httpd_can_network_connect on`

10. ブラウザでの初期構築
`http://サーバーIP`へアクセスし、DB情報を投入して管理者アカウント作成で完了

念のため何度か試しましたが、「preview/Qwen3.6-35B-A3B」はEPELレポジトリをインストールする手順が基本になる様です。

preview/Kimi-K2.6

「preview/Kimi-K2.6」では以下の出力でした。こちらの結果も少し手直しが必要に見え、またMariaDBなら、mysql_secure_installationコマンドよりは、mariadb-secure-installationの方が良い様にも思います。

同じく何度か試しましたが、「preview/Kimi-K2.6」はmysql_secure_installationコマンドの手順になるようです。

 1. システム更新とパッケージ導入  
`sudo dnf update -y`
`sudo dnf install -y nginx mariadb-server php-fpm php-mysqlnd php-gd php-mbstring php-xml php-zip`

2. MariaDBの起動と初期設定
`sudo systemctl enable --now mariadb`
`sudo mysql_secure_installation`

3. PHP-FPMの実行ユーザ変更と起動
`sudo sed -i 's/^user = apache/user = nginx/; s/^group = apache/group = nginx/' /etc/php-fpm.d/www.conf`
`sudo systemctl enable --now php-fpm`

4. WordPress用データベースとユーザ作成
`sudo mysql -u root -p -e "CREATE DATABASE wpdb; CREATE USER 'wpuser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'StrongPass123!'; GRANT ALL ON wpdb.* TO 'wpuser'@'localhost'; FLUSH PRIVILEGES;"`

5. WordPressファイルの配置と権限設定
`sudo curl -L https://wordpress.org/latest.tar.gz | sudo tar -xzf - -C /tmp/`
`sudo cp -a /tmp/wordpress/. /var/www/html/ && sudo chown -R nginx:nginx /var/www/html`

6. nginxのサイト設定
`/etc/nginx/conf.d/wordpress.conf` を作成し、`listen 80`、`root /var/www/html`、`index index.php`、`location ~ \.php$` で `fastcgi_pass unix:/run/php-fpm/www.sock`、`include fastcgi_params;` を記述します。

7. nginx設定検証と起動
`sudo nginx -t`
`sudo systemctl enable --now nginx`

8. ファイアウォールとSELinux設定
`sudo firewall-cmd --permanent --add-service=http --add-service=https && sudo firewall-cmd --reload`
`sudo setsebool -P httpd_can_network_connect on`

9. ブラウザでインストール完了
ブラウザから `http://サーバーIP` にアクセスし、データベース情報を入力してWordPressのインストールを実行します。

さいごに

「preview/Qwen3.6-35B-A3B」「preview/Kimi-K2.6」と比較を行いましたが、UOZUの今回の検証では大きく品質差は感じられませんでした。

「preview/Kimi-K2.6」はより複雑なタスクで有利になるようでしたが、トークンの利用価格は「preview/Qwen3.6-35B-A3B」が「preview/Kimi-K2.6」の半額となるので、一般的な利用では「preview/Qwen3.6-35B-A3B」がリーズナブルかとは思います。

またcURL利用を含めた検証方法は、さくらのAI検定公式オンライン教材で確認する事もできますので、興味を持たれた方は見ていただければと思います。

zero to one
さくらのAI検定 公式オンライン教材 さくらインターネットのAIサービスを使いながら、AIの基礎から実践までを一貫して学べる検定です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

ネットアシスト運用チーム10年目の運用エンジニア
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