こんにちは。NERです!
さくらのクラウドでサーバを構築したあと、「シンプル監視」を設定して運用を始めている方も多いのではないでしょうか。
一方で、「シンプル監視だけで本当に十分なの?」「Zabbixもよく聞くけれど、何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか。
シンプル監視は、PingやHTTP、TCPなどを利用してサーバやサービスの異常を検知できる便利な機能です。
しかし、CPU使用率やメモリ使用率、ディスク容量などのリソース監視や、より詳細な監視を行いたい場合には、Zabbixのような統合監視ツールが選ばれることも少なくありません。
今回は、シンプル監視とZabbixの違いや、それぞれが適している利用シーンを比較しながら、「どのような環境ならシンプル監視で十分なのか」「どのようなケースでZabbixを導入すべきなのか」という視点で紹介していきます。
ぜひ参考していただければと思います!
「やりたいこと」を考える
「やりたいこと」にあわせてどちらを選ぶか考えていきましょう。
| やりたいこと | おすすめ |
|---|---|
| サーバが停止したら通知が欲しい | シンプル監視 |
| CPUやメモリも監視したい | Zabbix |
| 小規模サイト・検証環境を監視する | シンプル監視 |
| 本番サービスを安定運用したい | Zabbix |
シンプル監視とは?
さくらのクラウド「シンプル監視」とは、さくらのクラウドが提供するマネージド型の監視サービスです。
監視サーバや監視ソフトを自分で構築・運用することなく、コントロールパネルから簡単に設定できます。
PingやHTTP/HTTPS、TCP、DNS、SSH、SMTPなどのネットワーク・サービス監視に対応しており、異常や復旧を検知するとメールやWebhookで通知を受け取ることが可能です。
また、SSL証明書の有効期限や利用料金のアラート機能も備えています。
さくらのクラウドのグローバルIPアドレス(IPv4)を対象とした監視は基本的に無料で利用できるため、小規模環境や死活監視を手軽に始めたい場合に適したサービスです。
実際に設定する流れについて、管理画面上でどのようになっているか以下の記事でまとめていますので、併せてご確認ください!
設定自体は非常に簡単で、監視項目も、基本的に無償のサービスとしては十分であると感じるほどではあります。
さくらのクラウド「シンプル監視」を設定!できること・できないこと
Zabbixとは?
Zabbixとは、サーバやネットワーク機器、クラウド、アプリケーションなどを統合的に監視できるオープンソースの監視ソフトウェアです。
CPUやメモリ、ディスク使用率、プロセス、ログ、SNMP、Webサービスなど幅広い項目を監視でき、取得したデータをグラフやダッシュボードで可視化できます。
また、障害検知時の通知や複雑な条件によるアラート設定、長期的な性能分析にも対応しているため、中~大規模なシステムや複数サーバを一元管理したい環境で広く利用されています。
一方で、導入・運用には監視サーバの構築や定期的なメンテナンスが必要です。
やはり特長としては、テンプレートやユーザーパラメータ、トリガー設定などを組み合わせることで、監視対象や運用方針に応じた柔軟な監視環境を構築できます。
標準的な監視だけでなく、独自の監視項目や通知条件も設定できるため、自社の要件に合わせて細かくカスタマイズできる点が大きな特長です。
シンプル監視とZabbixを比較してみる
| 項目 | シンプル監視 | Zabbix |
|---|---|---|
| 死活監視 | ○ | ○ |
| HTTP監視 | ○ | ○ |
| CPU監視 | × | ○ |
| メモリ監視 | × | ○ |
| ディスク使用率 | × | ○ |
| ログ監視 | × | ○ |
| プロセス監視 | × | ○ |
| 導入のしやすさ | ◎ | △ |
| カスタマイズ性 | △ | ◎ |
こんなケースならシンプル監視で十分!
シンプル監視は、「サーバやWebサイトが正常に応答しているかを手軽に確認したい」という用途であれば十分活用できます。
改めてにはなりますが、監視サーバの構築や運用が不要で、コントロールパネルから数分で設定できるため、まずは最低限の監視を始めたい場合に最適です。
PingやHTTP/HTTPS、TCP、SSH、SMTPなどの外形監視に対応しており、異常時にはメールやWebhookで通知を受け取ることができます。
さらに、さくらのクラウド上のグローバルIPアドレスを対象とした監視は無料で利用できます。
ケース①:Webサイトやサービスの死活監視をしたい
WebサイトやAPIが正常に応答しているかを確認できれば十分な場合は、シンプル監視で対応可能です。
HTTP/HTTPSやPing監視を設定するだけで、サービス停止をすぐに検知し、メールやWebhookで通知を受け取ることができます。
ケース②:サーバが起動しているかだけ確認したい
CPU使用率やメモリ使用率までは不要で、「サーバが落ちたらすぐ気付きたい」という用途であれば、PingやSSH、TCPポート監視だけで十分です。
監視サーバを用意する必要がなく、運用負荷を抑えられます。
ケース③:小規模環境や検証環境を手軽に監視したい
サーバ台数が少ない環境では、Zabbixを構築・運用するほどではないケースもあります。
シンプル監視なら設定が簡単で、さくらのクラウドの対象サーバは無料で利用できるため、コストを抑えながら必要最低限の監視を実現できます。
こんなケースならZabbixがおすすめ!
Zabbixは、「サービスが動いているか」だけでなく、「なぜ問題が発生したのか」まで把握したい場合に適した監視ツールです。
CPU・メモリ・ディスク使用率、プロセス、ログ、SNMP、アプリケーションなど幅広い監視項目に対応し、テンプレートやトリガーを活用することで、様々な環境に合わせた柔軟な監視を実現できます。
複数のサーバやクラウドを一元管理したい場合にも効果を発揮します。
ケース①:サーバのリソース不足を事前に検知したい
「CPU使用率が90%を超えたら通知」「ディスク使用率が80%を超えたら警告」など、リソース状況を継続的に監視できます。
障害が発生してから気付くのではなく、性能劣化の兆候を早期に把握し、計画的な増強や対策につなげることができます。
ケース②:独自のアプリケーションや業務システムも監視したい
標準的な監視だけではなく、ログ監視や独自スクリプト、API、ユーザーパラメータなどを利用することで、自社システムに合わせた監視項目を追加することができます。
運用ルールに合わせて通知条件も細かく設定できるため、より実践的な監視環境を構築することが可能です。
ケース③:複数サーバや複数クラウドを一元管理したい
オンプレミス、AWS、Azure、Google Cloud、さくらのクラウドなど、異なる環境を1つの画面でまとめての監視が可能です。
ダッシュボードやテンプレートを活用することで、サーバ台数が増えても効率的に運用・管理できる点が大きなメリットです。
ネットアシストではどう監視している?
ネットアシストの24時間365日の監視サービスでは、主にZabbixを利用して監視を行っています。
CPU・メモリ・ディスク使用率など、対象サーバのリソースを日常的に監視することで、障害が発生する前の兆候を検知し、障害発生時のスムーズな対応につなげています。
やはり、障害の原因やその予兆を十分に把握できず、サーバやサービスが停止した通知を受け取ってからの対応では、リアルタイムで動くことができません。
監視項目については、これまでの運用実績をもとに選定した標準的な監視テンプレートを基本としており、多くのお客様はそのまま安心してご利用いただけます。
また、「このプロセスも監視したい」「独自アプリケーションのログを監視したい」といったご要望がある場合は、監視テンプレートを作成し、個別に対応(※別途有償)することも可能です。
用途によっては、さくらのクラウドの「シンプル監視」やAWSの「CloudWatch」を組み合わせることもあります。
それぞれのサービスの特長を活かしながら、お客様環境の監視を行っています!
おわりに
今回の記事では、さくらのクラウドの「シンプル監視」と「Zabbix」の違いや、それぞれが適している利用シーンについてご紹介しました。
シンプル監視は、手軽に死活監視を始めたい場合に最適なサービスです。
一方で、CPUやメモリなどのリソース監視や、障害の予兆検知、複雑な監視要件に対応したい場合は、Zabbixが力を発揮します。
「どちらが優れているか」ではなく、運用したいシステムや求める監視レベルに応じて使い分けることが重要です。
「監視を見直したい」「24時間365日の監視を任せたい」「Zabbixを導入したい」といったご相談がございましたら、ぜひネットアシストまでお気軽にお問い合わせください。
24時間365日、エンジニアが常駐する体制で、お客様のシステム運用をしっかりとサポートいたします。
それでは、また。