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はじめての北海道、はじめてのデータセンター!【さくらインターネット 石狩データセンター見学レポート】

こんにちは。NERです!

先日、さくらインターネット株式会社の石狩データセンター見学に参加してきました。
普段なかなか見ることのできない大規模データセンターの内部に加え、同社の取り組みや考え方にも触れることができ、とても刺激的な一日になりました。
その一日の流れ、学んだこと・感じたことをまとめていきます。

目次

人生初!北海道上陸

今回、人生で初めて北海道に上陸しました!
新千歳空港到着後、すぐに電車移動の予定があったので、残念ながら空港内を探索することはできませんでした。
ただ、方向音痴の私は迷子になっていたと思うので、すぐに移動で良かったかもしれません。

到着してまず驚いたのは、街の雰囲気。
電車や車から見えた景色は、私の地元の規模感をそのまま1.5倍にしたような感覚で、どこか見慣れた安心感があり、不思議と落ち着きました。
都心から少し離れると住宅地もしくは広大な田畑、某特大商業施設、用途不明の謎の土地などなど…。
河川敷に積み上げられ、重機で徐々に崩しながら溶かしていく雪、縦型の信号機は雪国あるあるですね。

昼食には北海道らしくスープカレーをいただきました!(初めて食べました。)

スパイスが効いていて、身体の内側から温まるような美味しさでした。

当日はあいにくの天気ではありましたが、想像していたほど寒くはなく安心しました!

石狩データセンター到着!大人の社会科見学スタート

いよいよ、石狩データセンターに到着しました。
以前から、インフラエンジニアとしてデータセンターに行きたいと思ってはいましたが、なかなかタイミングがなく今回が初めてのデータセンターでした。

敷地面積は東京ドームの約1.1倍!
その規模感と外から見ただけでは何があるか分からない&そもそも何かよく分からない巨大な建物に心が躍りました。

まずは座学から

さくらインターネットの皆さまにお出迎えいただき、受付をしてセキュリティを無事突破。
まずは、会議室にて石狩データセンターの概要や特徴、前提知識となる部分を座学で教えていただきました。

「今日は、大人の社会科見学だと思ってください。」

リラックスした雰囲気ではじまりつつも、この後実際に設備を見学できる時間が迫ってきていると感じ、ワクワクが止まりませんでした。
聞いている人を惹きつける圧巻の講義で、楽しく学ぶことができ、約1時間があっという間でした。
そしてエンジニア出身の方だと伺って本当に驚きました…!お手本とさせていただきます。

それでは、座学で学んだこと・印象に残っていることをまとめていきます。

石狩データセンターとその特徴

石狩データセンターは、2011年11月15日に開所された、環境配慮型の省エネルギーデータセンターです。

なぜ 石狩 なのか。
すでにご存じの方も多いと思いますが、石狩は比較的安定した冷涼な気候・低災害リスクといった特徴があります。
実際に、その特徴を最大限活かした設計となっていました。

まずは、サーバから放出される熱の冷却方法です。
一般的な都市型データセンターであれば、常に空調機器設備を稼働させ続ける必要がありますので、そのための電力が必要となります。
しかし、石狩データセンターでは、石狩の冷涼な外気をサーバルームに取り込む方法を採用しています。
その結果、消費電力を大幅に削減し、世界でも最高水準のエネルギー効率を実現しています。

災害発生のリスクについて、地震や津波のリスクが比較的低いとはいえ、「何が起こるかわからない。特に地震は発生することが前提。上手に付き合っていく必要がある。」とお話しされていました。
2018年に「北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)」が発生した際に、柔軟な運用方法で約60時間の停電を乗り切ったことは、これからも語り継がれていくことでしょう。
低災害リスク+元々の備え+経験に裏打ちされた確かな実績で、今後も安定稼働・安定運用が期待できますね。
サービスを選択するうえで、非常に大きなポイントとなります。

また、データセンターの建設場所を選定していた頃のエピソードが印象的で、当時の石狩市長より「石狩をシリコンバレーにしたい。」と言っていただいたことも決め手の1つとなったとのことでした。
クラウドが主流となり、実機すら意識することがなくなってきた中で、その背景には地域や人と人とのかかわりがあるという社会やビジネスの根本を意識することができました。

国産事業者としての矜持

先日「さくらのクラウド」は、ガバメントクラウドの対象クラウドサービスとして正式に採択されました。
国産事業者としては初ということで、当たり前ですが他はすべて海外クラウドということになります。

もちろん、これからさらにさくらのクラウドは需要が高まっていくかと思いますが、“デジタル貿易赤字” の問題は避けて通れません。
その金額は2025年には6兆円を超えたとのことです。
AIサービスへの依存拡大もあり、今後もデジタル貿易赤字の拡大傾向は続くと言われています。

この問題に触れつつ、「デジタル貿易赤字をひっくり返す。国産クラウドを盛り上げたい。日本のIT・AI産業の発展に貢献したい。」といったお話をいただきました。

単なるインフラ提供にとどまらず、国産事業者としての矜持を感じるお言葉で、とても心に響きました。
このような熱い思いを持って取り組まれているさくらインターネットさんとご一緒できていることを、非常にうれしく感じました。
そして、狭くなっていた視野をガッと広げていただき、私自身は微力も微力ではありますが、日本のITインフラにかかわる人間として貢献できることがないか向き合っていきたいと思います。

施設内の見学スタート!

いよいよ、施設内の見学です。
今回は1号棟・2号棟・3号棟と順番にご案内いただきました。
東京ドーム約1.1倍の敷地面積に建てられた施設の内部はまるで迷路のようで、方向音痴の私は絶対に1人で歩いてはいけない場所でした。

圧巻の設備と試行錯誤の歴史と

どこからどう触れていこうか迷うほど、ひたすらに圧巻の設備でした。
超高圧の電力を受電する設備から各設備に配電する設備、無停電電源装置(UPS)、非常用発電機、冷却用設備、生体認証装置、共連れ防止ローターゲート…などなど。
普段何気なく利用しているサービスの裏側には、このような設備や機械が常に稼働していると知ることができ、インフラの奥深さを感じました。

そして1号棟から3号棟まで順番に進んでいく過程で、試行錯誤の歴史を感じることができました。
1号棟と2号棟では直接外気を取り込む「直接外気冷房方式」、3号棟では「間接外気冷房方式」と冷却方法が異なっていました。
また、同じ直接外気冷房方式でも、冷気の取り込み方が異なっていました。
そのため、奥に進んで別のサーバルームに入るたびに違う景色を見ることができました。

このように、どのような方法がより効率が良いか、安定した運用が可能かを試しているとのことでした。
技術的な進化に加えて、柔軟に対応する「余白をもたせた設計」を感じました。

轟音と熱風と

「ぜひ、“AIの風” を感じてください!」

耳栓を装着してご案内いただいたのが、NVIDIA製のGPUが搭載されたGPUサーバのラックでした。
見たことない太さの電源ケーブルが6本、他のラックとは比べ物にならない轟音と排熱による熱風。(通称 AIの風)

総額は一体いくらになるのか…と改めて設備の規模に驚かされました。
AIの裏側を体感することができる非常に貴重な経験でした。

また、最新の コンテナ型データセンター もご紹介いただきました。
生成AI向けクラウドサービス「高火力」シリーズの需要の増加に応える最新の設備です。

1号棟から3号棟までの、いわゆる「データセンター」を見学したうえで、「コンテナ型データセンター」がどのようになっているか見てみたいと思いましたが、セキュリティレベルが非常に高く、メンテナンス担当の方しか中に入ることができないとのことでした。
ここでは、外気冷房方式ではなく水冷による冷却方式を採用しているとのことで、また新たな試みをされていることを学びました。

ここはテーマパーク!?

3号棟までご案内いただき、そろそろデータセンター見学も終わりに近づいてきました。
すると、とあるサーバラックの前で全員横一列に並ぶようご案内いただきました。

そして…
「では、電気を消してくだい!!」という掛け声で、照明が落とされました。

そこには、暗闇の中で無数の青白いランプが点滅する幻想的な景色が広がっていました。

「いかがでしょうか!こちら、“エレクトリカルクラウド” です!!!」

ご案内担当M様渾身のLEDサングラスとともに、見学ツアーのクライマックスとして最高のエンタメコンテンツをご用意いただいていました。
(テンテレテンテンッ♪と某BGMが流れてパレードがはじまるかと思いました。)

最後の最後まで楽しく学ぶことができる仕掛けが散りばめられていました。
あっという間に約3時間ほどの “大人の社会科見学” が終了しました。

データセンター見学の後は…

見学後は、ラム肉のしゃぶしゃぶをいただけるお店で会食。
しゃぶしゃぶで食べることは初めてでしたが、とても食べやすくて驚きました。
(サッポロクラシックとの相性も抜群でした…!)

食事をしながらの歓談では、さくらインターネット社の取り組みについてさらに詳しくお話を伺うことができました。
改めて、国産クラウドを本気で盛り上げていくという強い意志に感銘を受けました。

二次会ではマジックショーにご案内いただきました。
生でマジックを見るのは初めてでしたが、何1つ仕掛けが分からず終始「なぜ?」の連続。
途中で、簡単なものでしたが催眠術も体験させてもらいました。
(自分は催眠術にかかりやすい純粋な人間であることが分かりました。)

最後までエンターテインメント性あふれるご案内で、おもてなしに込められた思いを伺うこともでき、学びの多い1日となりました。

おわりに

今回の石狩データセンター見学では、技術的な学びはもちろんのこと、「おもてなしとは」「サービス提供とは」といった学びも多くとても貴重な経験でした。
この経験を自分の中で終わらせるのではなく、日々の業務やお客様への価値提供にしっかりと還元していきたいと思います。

それでは、また。

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この記事を書いた人

ネットアシスト運用チーム マネージャー
さくらのクラウド検定 2024年 第2回試験 合格

【取得資格】
・LinuC Level-1 Certification
・AWS Certified Cloud Practitioner
・AWS Certified Solutions Architect - Associate

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