【ネットアシストニュースレター | Vol.37 】
CentOS7の延長サポート開始!
皆様にご利用いただいておりますMSPアシスト・AWSアシストに新しいオプションサービスが追加になりました。最近ご要望が多かったCentOS7の延長サポートをご提供いたします!
CentOS7のサポート期限
過去の記事でも何度かご紹介しておりましたが、いよいよCentOS7のサポートが6月末で終了いたします。OSのサポートが終了すると下記のような問題が出てきます。
◆さまざまなソフトウェアやサービスがCentOS7をサポートしなくなります。
・クラウド / VPS などで新規利用ができなくなる。
・セキュリティ製品などが動作保証をしなくなる。
・サードパーティ製品も動作保証をしなくなる。
◆脆弱性が修正されずセキュリティリスクが上昇し続けます。
・セキュリティパッチの提供が一切行われないためリスクが増加。
・問題が起こった時にサポート切れOSを利用していた場合の、
信用失墜や訴訟問題などのリスク。
CentOS7をご利用いただいているお客様が非常に多いため、弊社でも昨年から新サーバーへのリプレイス相談を多数いただいております。
サーバーリプレイスは長期作業
新サーバーへのリプレイスは、様々な準備が必要になるため長期作業になります。例として下記のような作業が発生します。
◆新サーバーの要件定義
◆コンテンツへの影響確認
◆新サーバーの構築
◆新サーバーへのデータ移行
◆新サーバーで動作するようコンテンツの改修
今から6月末までに新サーバーへリプレイスするとなると、かなりスケジュールに余裕がないため、延長サポートを利用することをおすすめいたします。
CentOS7延長サポート
お客様からのご要望が非常に多かったため、弊社でもサイバートラスト社の延長サポートをご提供できるようになりました!
現在、ゴールドプラスプラン 及び ゴールドプランをご契約頂いているお客様が対象となります。
CentOS7延長サポートをご利用いただくメリット
●サポート終了後もセキュアな環境を維持できる
●新たな脆弱性にもパッチが提供される
●CentOS7付属のミドルウェアにも対応 ※ソースインストールされたものは対象外となります。
●サーバーリプレイスまでの時間的余裕ができる
●サーバー専門エンジニアがパッチあてまで実施
CentOS7延長サポートご利用の注意事項
●延長サポートの最低利用期間は 1年間です
●サイバートラスト社が提供する延長サポートを利用し、米国のCloudLinux社が提供するリポジトリを元に、アップデート作業を実施いたします(yumアップデート)
※クラウドリナックス社からのアップデートパッケージ情報はお客様に送付いたしません
※ソースでインストールされたMW等には適用されません
●アップデート作業は、月に1回、弊社の任意のタイミングで実施いたします
※事前に希望曜日や時間帯などをご共有ください
※日程の変更は月に1回までです
※お客様の判断でアップデートを実施しない場合も、費用は発生いたします
●延長サポートが利用できるサーバーのOSは「CentOS7.9」となります
●CloudLinux社の提供サーバーにグローバルネットワークで接続できることが条件です
●リリース内容は、CloudLinux社が判断し提供いたします(原則CVSS7+が基準)
●ご契約いただけるサーバー台数に制限がございます。ご希望の台数によっては、お申込みいただけない場合がございます。
ご提供価格
MSPアシスト/AWSアシストのオプションサービスとしてご提供いたします。
※アップデート作業の際にスナップショットの取得や切り戻し作業、手順書の対応などをご希望の場合は対応内容によって初期費用・月額費用が増額になります。
※アップデート作業は月1回まで、作業実施日の変更は月に1回までです。ご発注を頂く際に、アップデート作業実施可能な曜日や時間帯などをご共有ください。
CentOS7延長サポートのご相談は担当営業、もしくは下記までお気軽にご連絡ください。
株式会社ネットアシスト営業部 sales@netassist.ne.jp
RHEL関連のニュース
①Red Hat Enterprise Linux 7の延長ライフサイクルサポート(ELS)の発表
Red Hatは4月25日に「Red Hat Enterprise Linux 7(RHEL 7.9)」のサポートを4年延長することを発表しました。
RHEL全てのメジャーリリースは、10年のライフサイクルが標準です。その後は、延長ライフサイクルサポート(ELS)アドオンが提供されます。
今回、RHEL7のELSは2024 年 7月1日から4年間利用可能となります。
ELS for RHEL 7 (RHEL 7.9)では以前のメジャーリリースと比較して、重要な CVE に対処するアップデートが含まれており、セキュリティ修正の範囲が拡大されています。
※共通脆弱性識別子 (CVE) とは、一般公開されている情報セキュリティの欠陥(脆弱性)を固有の名前などを付けてリスト化したものです。
また、RHEL8と9の両方に対してもELSを3年間提供する予定とのことです。
②さくらのクラウドで「Red Hat Enterprise Linux Server」が提供開始
ガバメントクラウドへの条件付き認定で話題になっているさくらのクラウドより、2024年4月18日から「Red Hat Enterprise Linux Server」が提供されることになりました。
ネットアシストでも度々お問合せをいただくことがあったため、非常に待ち望んでおりました!
現在は以下のサーバープランにて利用可能です。
■選択可能なOS
Red Hat Enterprise Linux Server8
Red Hat Enterprise Linux Server9
■利用可能なサーバープラン/スペック
コア専有プラン(Intel® Xeon® Processor)
※東京第2ゾーンのみ
・2コア4GB
・4コア8GB / 16GB
・6コア32GB
・8コア16GB / 32GB
利用可能なサーバープランは今後拡大する予定です。
なお、今回のOS提供はガバメントクラウド技術要件のひとつです。そのほかにも要件を満たすために随時アップデートがあると思いますので、今後に期待ですね!