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Chrome 94リリースについて【コンテンツを快適に閲覧して頂くために】

ネットアシスト技術部のaobataです。

寒くなり、そろそろ今年も残すところわずかとなりました。

最近新しい事をたくさん調べている中、Chromeブラウザの新しいバージョンのリリース記事を発見しましたので、皆さんにご共有致します。

2021 年 9 月 21 日よりリリースされましたChrome 94について、中でもサーバ側の人間として気になった2つのポイントをご紹介です。

Chrome Enterprise リリースノート
https://support.google.com/chrome/a/answer/7679408?hl=ja#zippy=%2Cchrome

■Android 版とパソコン版で HTTPS 優先モードをリリース

HTTPS 優先モードでは、ページ読み込みを HTTPS にアップグレードする操作が試行され、HTTPS に対応していないサイトを読み込もうとすると、画面全体に警告が表示されます。このモードを有効にすると、Chrome は可能な限り HTTPS 経由でサイトに接続し、HTTP 経由でサイトに接続する場合は事前に警告が表示されます。

このモードの使用は、エンタープライズ ポリシー(HttpsOnlyMode)を利用して制御できます。

https://support.google.com/chrome/a/answer/7679408?hl=ja#zippy=%2Cchrome

もし、お客様のページを閲覧する方がこの設定を有効にしている場合、SSL化していないページの場合、画面全体に警告が出る様になった模様です。

■TLS 1.0 と 1.1 のサポートを終了

SSLVersionMin ポリシーで TLS 1.0 と 1.1 を最小バージョンとして設定できなくなります。そのため、今後このポリシーを使用して、TLS 1.0 と 1.1 に関する Chrome のインタースティシャル警告を抑制することはできません。TLS 1.0 または 1.1 のサーバーをご利用の場合は、TLS 1.2 にアップグレードする必要があります。

Chrome 91 でこのポリシーの廃止をお知らせしましたが、ユーザーは引き続きインタースティシャルを回避できました。Chrome 95 以降は、インタースティシャルを回避できなくなります。

https://support.google.com/chrome/a/answer/7679408?hl=ja#zippy=%2Cchrome

どうやら、TLS1.0とTLS1.1でWEBコンテンツを利用している場合、警告が回避できない場合があるようです。

インタースティシャル警告とは、ポップアップ広告などのことを指します。
ユーザビリティを下げてしまう可能性があるようです。

もし、この記事を閲覧されているWEBコンテンツ管理者の方がいらっしゃいましたら、
是非、HTTP化及びTLSの設定の見直しをお勧め致します。

何かご相談がございましたら、ネットアシストまでお待ちしております。

それでは、また。

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