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「JK」なコマンドについて

初めまして。春から新しく技術部に所属になりました、KKです。
宜しくお願いします。

私はこのインフラエンジニアという職業が未経験なので、ITインフラの知識がまだまだ浅いです。
入社してすぐに行われた外部研修では、Linux基礎知識を学びましたが
まだまだ基礎も固まっておりません。

学生時代は英語の言語学を専攻していたのですが、その名残なのか
普段使用しているコマンドについて、言語学的観点から考えていたことが一つあります。

それは、
「コマンドはJK用語だ」という事です。

私が思うJK用語とは、
「ワロタ」、「ぴえん」、「チョベリグ」などのいわゆる略語です。

もちろんコマンドの中には入力履歴を調べるhistoryコマンド など、
英語がそのまま使用されているコマンドも数多くありますが、
ほとんどが略語のようです。

今回は、その英語が略されたコマンドについて私の考察を書かせていただきます。

まず一つ目はファイルの所有者やグループを変更するコマンドであるchownコマンドです。
chown「change owner (or gronp)」はまだ、意味や成り立ちが推察できるかなあといったところですが。
JK用語でいう「タピる」くらい単純明快な略語です。

また、ファイルの閲覧や、リダイレクト「>」を用いることで
別のファイルに出力内容を記述することもできる catコマンドは
“猫”ではなく、[conCATenate(結合する)」という意味です。
英単語の中身を抜き出してコマンドの名前にする、まったく珍しい形です。

そして私が一番面白いと思うコマンドは、
特定の文字を含む行を抽出する 「grep」コマンドです。
このコマンドは、
global regular expression print(ファイル全体から/正規表現に一致する行(パターン)を表示する)
という意味です。
私が抽出するという意味のコマンドを作るとしたら、Extraction(抽出)の略で「Ext」しか思いつかないですが、、
英語話者でglobal regular expression printの略だと分かる人がいるのでしょうか?
私には到底思いつかない言葉でした。

英単語は日本語のように「子音や母音が1セット」
(例) ”か”<k(子音)+a(母音)>
ではなく、
(例)”Apple”<A(母音)p(子音)p(子音)l(子音)e(母音)>のように
子音の連続と、日本語には存在しない多種多様な母音で構成されます。
その観点で言うと、grepコマンドのように、単なる略語として出来たコマンドであっても
その構成が「英語っぽく」なっているのはとても興味深いです。

言葉には寿命があります。それはその言葉を使用する人間がいなくなって
しまうからです。
ただ、それが例えば「grep」=「抽出」のように、私たちエンジニアが使用し続けることによって
新しい言葉となり、100年経って私たちが死んだ後も使用され続けるのだとしたら
とても面白いなあと思います。

このように、普段何気なく使用しているコマンドも、その意味をしっかりと理解することで
技術者として持つべき基礎を固めていくことが大切だと感じます。

このコマンドについての話は、言語学の勉強としてクレヨンしんちゃんを見るのが大好きな
母校の教授に教えようと思います。
以上、言語学の観点からコマンドについてお話をさせて頂きました。

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